2019/06/09
初心者は手軽さでプラグインを選ぶと幸せになれるという話です。wararyoです。
DTMを初めて1年、「とりあえず買っとけ」と世間一般に言われているソフトウェア音源/プラグインはだいたい買った気がします。具体的には、NI KOMPLETE、Waves Goldに含まれてるプラグインです。iZotope Neutronも含まれるのでしょうか。
それらの大半は、さすがオススメされているだけあって良いものなのですが、理由があっていつのまにか使うのをやめてしまったものも存在します。
そのような、一時期は使ってたけど使わなくなったプラグインをいくつか紹介します。
目次
追記(2018/2/26): DTMも2年目に差し掛かった今、Solid Bus CompとVitaminは頻繁に使うようになりました。
ぶっちゃけ最後の結論さえ伝わればいいので個々のプラグインについては参考程度にご覧ください。
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NativeInstruments Solid Bus Comp
バスコンプレッサーとは、読んで字のごとくバスに挿すコンプレッサーです。
低音の方のBassとは違います。DTMでは、複数のパートを1つにまとめたものを言うようです。
その1つにまとめたものにバスコンプレッサーをかけると、音楽的にも一つにまとまったような音になります。
パラアウトしたドラムなんかに使うことが多いようです。
でも正直、そんな凝ったことあんまりしたくないですよね?
それに往往にして僕ら初心者はエフェクトを強くかけすぎる傾向にあります。個々のトラックとMasterの間にもエフェクトかけてたら変な音になる可能性が上がります。
僕は最初はうおーーー複数トラックにまとめてコンプかけるといいんだーーーーーと思って使ってましたが、個々のトラックの音作りがしっかりされてないので効果が実感できなかった。そこで徐々に面倒臭くなって使わなくなりました。
ミックスがもうちょっと上達してきたらまた使ってみたいですね。
Waves Vitamin
これは良いプラグインです。低音が足りないなーと思った時に、何も考えずVitamin挿して低音域のスライダーを上げるだけで響き豊かな音に変わります。EQで低音を持ち上げるのとは確実に結果が違います。高音もまた然りです。
ただしある時から徐々に使わなくなってきました。iZotope Neutronを買った時です。
なんていうか、Neutronのエキサイターでもういいなって思えてくるんですよ。正直なところ、NeutronとVitaminを同時に挿すといびつな音になってしまうんじゃないかっていう心配もあります。
Vitaminにはエキサイター以外にも、音の広がりを調整するイメージャー、アタックの強さを調整するトランジェントシェーパーの機能もあるんですが、それのためにVitamin挿そうとは思いませんよね。
こういった経緯で僕はVitaminを使わなくなってきました。でもやっぱりVitamin自体は初心者でも効果を感じられるし良いプラグインなので、どうにかNeutronとVitaminを併用していい効果がだせるようにいろいろ実験してみたいです。
NativeInstruments Transient Master
NativeInstrumentsのトランジェントシェーパーです。
なかなか良いトランジェントシェーパーらしいのですが、iZotope Neutronに入ってるトランジェントシェーパーの方が自動である程度つけてくれる他、細かい調整が効くので使わなくなりました。
Waves Q10
10個もコントロールポイントがあるイコライザーはなかなかないです。
僕も最初はうおーーーすげーーーーーと思ってなんとなく使っていましたが、とある理由でCubaseのチャンネルストリップ内のEQとNeutronしか使わなくなりました。
それは、後ろに表示されるスペクトグラムアナライザーです。
スペクトグラムアナライザーは、DTMでは横軸に周波数を、縦軸にその大きさを示したグラフのことをいいます。
CubaseのEQやNeutronでは、後ろにスペアナがでます。CubaseのそれにはEQを加える前後2つのスペアナが表示されます。
対して、Q10には出ません。
周波数ごとの音の感覚が体に染み付いている人ならなくて良いんでしょうけど、我々初心者はそんなん分かりません。よってスペアナが示すものがヒントの一つになります。
さらにNeutronは自動でEQがつきます。スペアナの有無について説明しましたが、ぶっちゃけそんなんよりこれが一番の理由かもしれません。
Waves L1+ UltraMaximizer
Waves L1+ UltraMaximizerはリミッター、つまり波形のクリップを防ぐためのプラグインです。通常マスタリングの最終段に突っ込みます。
これは普通にiZotope Ozone7のマキシマイザーの音の方が好きだからそっちに乗り換えました。
Ozone7のマキシマイザーの、IRC IV Modernという方式が本当に自然なんです。
比較音声を作ってみました。あえて音圧アゲアゲにしてます。
いかがでしょうか。
もちろんもうちょいミックス/マスタリングをもっと上手くやればL1+ももっと自然な音になるんでしょうけど、そんなに気合入れなくても自然に音圧が上がるという所がミソです。
以上になります。5つ中3つがiZotope Neutronに駆逐されたようです。
どんなプラグインを使い続けているか?
そっかーNeutronは神なんだねー、Wavesいらないじゃんと結論づける前にちょっと待ってください。
なぜNeutronは使い続けられたんでしょうか?
手軽だからです。
僕はミックスよりは作曲がしたいんです。ミックスは必要だからやってるだけ。みなさんもそうなのではないでしょうか?
なぜ今回紹介したプラグインたちは使われなくなったのでしょうか?
面倒だからです。
L1+は違いますが、Solid Bus Compはバスを作って挿すのが面倒、その他3つのプラグインはNeutronの方が相対的に簡単だから使われなくなりました。
DTM始めたての方は、
今もしやる気に溢れて「ミックスもこなしてやるぜぇ!!!」と思ってたとしてもいずれ面倒になる可能性があります。
別にWaves Goldは買うべきじゃない、と言ってるわけではないです。リバーブのTrueverbとか、コンプレッサーのC1とかバリバリ使ってます。欲しいと思ったら買うべきです。
ただ、「プロが使ってる!」とかいう謳い文句につられて思考停止で買うのはやめた方がいいのではないかというお話です。
DTMに使えるお金も限られてますので、あなたのプラグイン選定にぜひ「手軽に使えるか」という視点を導入して、楽しいDTMライフを送ってもらえたらと思います。