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Track Assistantだけじゃもったいない!Neutronの魅力を引き出すちょい足し術

time 2017/06/07

Track Assistantだけじゃもったいない!Neutronの魅力を引き出すちょい足し術

Track Assistant押したあとの微調整が大事です。wararyoです。

iZotope Neutron、便利ですよね。僕ももうNeutronなしの生活は考えられなくなってしまいました。

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Neutronの神なポイントを知らない方は各自ググって調べてください。

ただ、最近気づいたんです。
NeutronのTrack Assistantを押した後にもう一手間加えるだけで、もっとNeutronの良さが発揮できる、もっと好みの音にできるということに!

そこで、僕が使えると思った、Neutronのちょい足し術を書いていきます。

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イコライザーで手動マスキング補正

TraskAssistantした後に最初にインサートされるのはだいたいEQかと思います。
EQレシピなんて全くわからない初心者に、適切なEQを示してくれるのはとても助かります。

しかしこのEQ、当たり前ですがトラック単体の音だけで判断しており、他のトラックの影響を考慮していません
そこでNeutronに用意されてるのがマスキング機能ですが、一つ落とし穴があります。
マスキング機能は、DAW上でNeutronを挿してる他のトラックとの音の被りを検出してくれる機能です。
Learnボタンを押すと、EQを調整してそのトラックとの音の被りを自動で補正してくれます。

しかし落とし穴はここにあります。
Learnすると、せっかくTrackAssistantで調整されたEQが消えてしまうのです。
これはもったいない

TrackAssistantによるEQと、マスキングのLearnを用いたEQは共存できないんです。

ならどうするか。

片方を手動でやっちゃいましょう。

TrackAssistanによるEQを手動でやるのは僕ら初心者には厳しいですが、マスキングのLearnによるEQはなんとか手動でも再現できます。

マスキング機能を有効にし、ピンク色のところをなんとなく削りましょう。

Learnボタンは押さないのが肝です。
Dynamic EQを有効にしてみるのもいいでしょう。

まとめると、

  • TrackAssistantだけでは他のトラックとの音のカブりは考慮されない
  • Neutronにはそれを自動で補正する機能があるがそれまでのEQ設定が消えるからオススメできない
  • だから手動で補正する

ということですね。
「トラック増やしてたらなんかうるさくなってしまった…」っていうときは試してみましょう。改善されます。

コンプレッサーのMIXを調整

正直コンプはあんまり触りすぎると逆効果な気がしてます。
ただ、MIXの値は割といじります。

どういうことかというと、Neutronは、TrackAssistantを押した段階でだいたいパラレルコンプレッションが効いてることが多く、その値を調整するということです。
パラレルコンプレッションとは、コンプレッサーをかけた音と原音を混ぜることで、コンプレッサーで音圧を出しつつアタック感もそこなわない、いいとこどりなサウンドができる手法です。
普通のコンプレッサーにはDRY/WETのバーは付いてないため、DAW上で頑張って混ぜたりすることもあるようですが、NeutronではNeutron単体でできます
さて、そのコンプレッサーのDRY/WETを調整するバーはどこにあるのかというと、

ここです。

コンプの帯域が複数あって面倒なら、コンプレッサー全体の効き具合を画面上のバーから調整するのも手です。

というわけで、もしNeutronが提案した音に対して、「ちょっとコンプかかりすぎかなー」と思った場合は、これらの値をいじってみるだけでも割と変わります。

もちろん、自分でThresholdやRatioをいじってみてもいいと思います。僕もたまにします。

エキサイターの音の性格を好みの感じに

はい、僕が個人的に一番いじるのはエキサイターです。

エキサイターは割と手動でいじりやすいです。
具体的にいじる所は、DriveとBlendとTube-Retro-Warm-Tapeのアレです。ってほとんど全部やないかい

最初にTube-Retro-Warm-Tapeのアレを調整します。
これで結構音の性格が変わります。

Warm一番無難な味付けです。音にほとんどキャラがつかないまま増幅されたような聞こえ方になります。個人的には低音の量感を自然に増やしたいときにWarmか、Retro気味のWarmにしますね。

Retroは多分レトロなんでしょう。何がどうレトロなのかわかりませんが,割とグオーって感じの歪みが入ります。なんだそれ
ドラムのキックにこれを通すと、なんかキックの音にありがちなグォォンって感じの成分が入ります。

Tapeは、テープに録音したかのような感じになるようです。割と高周波の歪みが入る感じがします。一応カセットテープの音は聴いたことなくもない世代なんですが、なんかそれは納得できます。
シンセリードとかにさすと、適度に音が汚くなって前に出てきてくれます。割と高音域の楽器に使ってます。

Tubeは、名前からして真空管を通したような音になるっぽいんですが、そもそも真空管の音をよく知らないし、使い所がよくわかりません…教えてください

さて、音の性格を決めたら、次はDriveとBlendの調整です。
DriveとBlendの使い分けはよくわからないかと思いますが、どちらも効き具合の調整です。まあ適当にやればいいです。

ただ、エキサイターにありがちな失敗として、刺激を求めて盛りすぎるというのがあります。用法用量を守って正しく盛りましょう。

トランジェントシェーパー

トランジェントシェーパーに関しては、TrackAssistantした後には無効になってることが多いので、いじる機会は少ないです。


いかがでしたか。

長々と述べていきましたが、いじる所は本当に少しだけです。多くの場合イコライザー1バンドとエキサイターの正方形のアレだけですね。
それだけでも本当に音が改善するので、是非やってみてはいかがでしょうか。

また、Neutronを持っていない方でも、NeutronはTrack Assistantができるだけじゃなくて、普通にチャンネルストリップとしても優秀だということがわかってもらえたかと思います。
Neutronはいいぞ!

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