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たった一つのドラムソロから発展した音楽ジャンルがあった

time 2017/06/18

たった一つのドラムソロから発展した音楽ジャンルがあった

アーメンブレイクとブレイクビーツの話です。wararyoです。

日頃、いろんな音楽の中に登場する謎のドラムがあって、再現したいな〜〜どうやってるんだろうな〜〜と思って過ごしていたところ、最近ようやくその謎ドラムの正体が判りました。
その正体はなんと、昔のある曲に登場するたった一つのドラムソロだというのです。

もっと、ドラム音源にローカット入れてディストーション入れたら再現できるよー的なものを予想していた僕は衝撃を受けました。

既に知っている人からしたら常識かとは思いますが、驚きが冷めないうちにちょっと詳しく調べてみたので、書いていきます。

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アーメンブレイク

そのたった一つのドラムソロとは、The Winstonsというバンド1969年に出した『Amen, Brother』という曲中に登場する、4小説のドラムで、通称「アーメンブレイク」と呼ばれています。

この曲の1:26からだそうです。

ちなみにこの曲の著作権について気になったのですが、著作権関連の法律が整備される前の曲だから大丈夫だとか言われています。なんか腑に落ちないですが、みんな使ってるしありがたく使わせていただきます。

ドラムソロだけを抜き出したのがこちら。

まだ「あー確かに聞いたことある感じだなぁ」って思う程度で、これだ!!って感じはしないかもしれません。

速度を変えてみましょう。

一気にそれっぽくなりましたね!
僕はこの時、「お前かーーーーー!!!!!」と叫びたくなりました。

音ごとにスライスしてシャッフルしてみましょう。

はい、もうあなたは「聴いたことあるある!」って思ってるはずです。
僕も「ついに見つけた…」って感じでした。

ブレイクビーツ

さて、現在ではいろんなジャンルの音楽にアーメンブレイクが使われていますが、
アーメンブレイクと一緒に広まったのが、ドラムのビートを分解し、全く別のドラムパターンに再構成するブレイクビーツ、およびブレイクコアなどの派生ジャンルだと言われています。

アーメンブレイクがなかったら、日ごろ私たちの脳汁を分泌させているあんな曲やこんな曲もなかったのかもしれません。

ある1曲のたった4小節のドラムソロがその後の音楽史を変え、しかもその曲自体はそんなに売れてない、これは面白いようで、ちょっと複雑な気分にもなります。

アーメンブレイクの入手方法&使い方

歴史的なことはいいから俺にもアーメンブレイク使わせろ、そんな声が聞こえてきそうです。

アーメンブレイクのオーディオファイルの入手方法についてなんですが、これといった、定番の入手方法は見つかりませんでした…
その代わり、DAWでアーメンブレイクを使いたい場合はズバリなVSTプラグインがあるのでそれを使うのが良さそうです。

このThe Amen、かなり音がいいです
自分でネットから頑張って入手してきた音声ファイルとのあまりの違いに驚きました。スネアが際立った良サウンドです。
それにあらかじめスライスしてあるし、アーメンブレイクにしか使えないことを除けば良いプラグインです。

よって、アーメンブレイクのwavファイルが欲しい場合は、THE AMENをDAW上で起動して、プラグイン付属のMIDIファイルを再生させたヤツをミックスダウンするのが最適解かと思われます。

でも、個人的にフリーVSTプラグインを入れまくるのがあんまり好きじゃないんですよねえ…KONTAKTとか、すでに持ってるサンプラーでなんとかできないかな?と思って、その方法を模索してみました。

長くなるのでまた別の記事にします。

KONTAKTでもできる!ドラム素材をブレイクビーツ的に切り刻む方法

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