2019/06/09
M4A, FLACでも同様です。wararyoです。
先日人生初の個人アルバムの販売を開始しました。
で、販売に使うサービスとしてpixivのBOOTHを使ってみました。
BOOTHの音楽販売は一見かなり親切で、
wavファイルをアップロードすると向こうで勝手にMP3とM4AとFLACに変換してくれます。
便利そうですよね。
しかし、結論から言うと、
メタデータの入れ方が良くないので、
BOOTHの自動エンコード機能は利用せずに手動でエンコードしたほうが購入者に優しいです。
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ユーザーが音楽を買うとどんな風に見えるのか
まず、自分のアルバムを他のユーザーが購入した場合、どのように見えて、どのようにダウンロードできるのでしょうか。
それを確認するためには、なんと自分の音楽を自分で購入する必要があります。
手数料があるので、実質的には販売価格の3%を払う形となります。
自分の音楽がどのように売られているか確認したいというニーズがそもそもないのでしょうか。
ともあれ、自分のアルバムを自分で購入してみました。
ダウンロード画面
ユーザーは何回でもダウンロードできるようです。全曲一括に加えて個別でもダウンロードでき、それぞれがMP3,M4A,FLACでダウンロードできます。親切ですね。
展開したzipの中身
商品登録時に設定した「アルバム名」ではなく「商品名」がzipの名前やフォルダ名として使われています。
できればフォルダ名はアルバム名にしてほしいところですね。
ファイル名が “ディスク番号-トラック番号-トラック名” となっています。なぜかディスク番号は0スタートです。
ジャケット画像は同梱されていません。
メタデータ
お次は楽曲ファイル内のメタデータ。
なんとアートワークが設定されていません。
ディスク番号も設定されていません。ディスクが1つしかないからでしょうか。
合計トラック数がすごい数になってます。どんなエンコーダーを使ったらこうなるんでしょうか。
アルバムアーティストは設定されています。
MP3のビットレートは320kbps、M4A(AAC)のビットレートは192kbpsでした。
ビットレート設定は適切だと思いますね AACは効率いいし。FLACは可逆圧縮なので言うまでもなし。
音楽を買った後にユーザーがしなければいけないこと
以上により、BOOTHの自動エンコードによる音楽ファイルにおける3つの欠点が判明しました。
- フォルダ名がアルバム名になっている
- 合計トラック数が適切な値になっていない
- ジャケット画像が同梱されておらず、楽曲ファイルにも設定されていない
特に3つめが大きいです。
BOOTHで音楽を販売すると、購入者に以下の手順を強いることになります。
- 音楽をダウンロードする
- ジャケット画像を別途ダウンロードする
- iTunesなど音楽再生ソフトウェアにインポートする
- ジャケット画像を設定する
これがアルバム一つだけだったらいいんですけど、いくつも曲を購入するとジャケットのダウンロードと適用って地味に面倒なんですよね。
物理CDを購入した場合もジャケットの別途ダウンロードは必要なんですが、なぜダウンロード購入でもそれをしなければいけないのか。
対策してみた
ダウンロード販売の利点を最大限生かしたいし、ユーザーにはできるだけ不便をしてもらいたくない!なので、
手動でエンコードして追加ファイルとして上げてみることにしました。
MP3とM4Aに関してはiTunesで、FLACに関してはfoobar2000で楽曲ファイルのメタデータを編集します。
アートワークを設定。
合計トラック数も適切に、ディスク番号も設定、ついでにBPMも入れておきました。
このようなファイル名にして…
追加ファイルとしてアップロード!
BOOTHの制約により追加ファイルがダウンロードページの下部にきてしまうのは仕方ないようです。
プラットフォームに入ってはプラットフォームに従えとは言いますが、購入してくれたユーザーのことを考えると流石に受け入れられず、多少抵抗してみた次第です。
確かBandCampの自動エンコードはジャケット画像を入れてくれるんですよね。
今まで気になった人は居ないんでしょうか?一応問い合わせてはみます。
さあアルバム購入者はどっちからダウンロードしてくれるのか、続報をお待ちください。