2019/06/09
Pawoo Musicがスタートして2時間もしないうちに加入したところ、もうちょっと練りが必要ないくつかのポイントが見えてきました見えてきたと思って様子見してたらみるみるうちに改善されて驚いたお話です。wararyoです。
アイキャッチ画像のロゴはhttps://music.pawoo.net/about/more より拝借しました。まずい場合は即消します
Pawoo Musicは、2017年6月15日 18時頃にpixivが公開した、Mastodonのインスタンスです。
Mastodonを知らない人はググって欲しいのですが、要はオープンなTwitterです。あらゆる人が自分でサーバーを立てて、Mastodonネットワークの一部になることができ、そのMastodonサーバーのことを「インスタンス」と呼んでいます。
そのPawoo Musicに、同日19時ごろに加入して2日が経過。割と感じることがあったので、メモっておきます。
この記事を書いているそばからどんどん改良が進んでいるようです。改善された問題に関しては随時追記していきます。
タイトル変えました。PawooMusicのスゴさ、それはアップデートの活発さです。この記事の数々の追記を見てそれを感じてもらえればと思います。
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もはや新しいSNS
Twitterと比較したMastodonの特筆すべき点は、同じ趣味や好みをもった人たち同じインスタンスに入ることで、フォロー/フォロワーなどよりも大きなコミュニティが生まれること、そしてインスタンスごとに独自の機能を実装できることでしょう。
Pawoo Musicは割とコテコテに独自の機能が実装されており、主に以下のような機能が実装されています。
- 音楽投稿機能(本家Mastodonにはない)
- pixivのサービスであるBOOTHやApolloの楽曲を埋め込んで投稿する機能
- TLをみてる人全員に共有して音楽を流せる共有プレイリスト機能
共有プレイリスト機能
この中で特に強力なのが共有プレイリスト機能です。
Pawoo Musicにブラウザからログインすると、まず下に、普通のMastodonインスタンスにはない「いまみんなで一緒に聞いている曲」という文言があるのが確認できます。
再生ボタンを押すと、曲が流れ出します。
ここで流れている曲は、Pawoo Musicユーザーの誰かにより追加されたものであり、また自分も曲を追加することができます。さながらDJの居ないラジオのようです。
これらの機能ゆえに、Pawoo Musicについて、次のような感想も見られました。
「Pawoo MusicはMastodonインスタンスというより、もはやMastodon互換の新しいSNS」
機能面での問題
さて、それら独自機能について、問題というほどではないですが、ちょっとした惜しいポイントがありました。
まずSoundCloudをTLに貼り付けても埋め込まれません。でもこれは改善されるそうですし、音楽投稿機能があるのでそれほど痛いポイントじゃないです。追記: 埋め込まれるようになりました。
それより痛いのが、
共有プレイリスト関連が惜しすぎる
これです。
共有プレイリストに追加できる曲は、Pawoo Music、Youtube、APOLLO、BOOTHにある曲です。SoundCloudの曲は投稿できません。SoundCloudの曲も投稿できるようになりました。
ニコニコ動画も投稿できないけどまあ仕方ないでしょう。
Youtubeの曲が広告なしで聴きまくれるということで、Youtubeからお叱りを受けないか心配です。
共有プレイリストには「DECK」と呼ばれるチャンネルのようなものがあるんですが、それが現時点で3つしかないです。リリースしてすぐということもありますが、競争率やばいです。いつの間にかDECKは6つに増えてました。
あと共有プレイリストには「SKIP」という機能があり、ユーザーが今流れている曲をスキップすることができます。
おそらく曲じゃない動画や長すぎる曲などが追加されたときのための対策なんでしょうが、なんと曲がSKIPされるための条件が「誰か一人がSKIPボタンを押す」です。しかもSKIPは一人一時間5回まで出来ます。SKIPは一人一時間1回になりました。よって、これが結構SKIPされるんです。詳しくは後述します。
スマートフォンでの利用は限定的
スマートフォンでPawoo Musicを利用したいと思った場合は大体pixivが出してるMastodonクライアント「Pawoo」を使うことになると思うんですが、現時点ではPawooはPawoo Music独自機能に全く対応していません。音楽の投稿も、共有プレイリストも使えません。これはいずれ実装されると思うので、期待したいところです。Android版Pawooアプリが対応しました。対応速すぎる。
ちなみにスマートフォンからブラウザでアクセスした場合も、共有プレイリストは使えません。
文化的な問題
DTMのお話はまだしづらい
僕はDTMのお話がしたくて/聞きたくてPawoo Musicを始めたんですが、リリース初日はPawoo Musicへの意見でもちきり、リリース3日目からpixivが主催するイベントAPOLLOの話題ばっかりで、まだゆっくり音楽創作のお話はできない印象です。もうしばらくかかるかもしれない。
すぐSKIPされる
先ほど説明した通り、DECK上の曲がSKIPされるための条件が非常に緩いです。
曲が流されずに全部再生される、つまり「完走」する曲の方が珍しいです。
しかも到底理解しがたいのですが、イントロも終わらないうちにSKIPする輩さえ居ます。(追記: 90秒経たないとSKIP出来なくなったのでこれは居なくなりました)
よって、共有プレイリストはラジオのようだと言いましたが、ラジオのように安心して聴くことは出来ません。SKIPされるからです。
「あーーー!!今の曲よかったのに!!!!なんでSKIPしたん!?」という経験を何度もしました。
なお、SKIP問題に関しては、運営が何か対策を考えるとのことだったので、期待したいところです。
自作曲をDECKに投稿しづらい
DECKに追加される曲はだいたい、すでに名のあるアーティストがYoutubeに出してる曲とかばっかりで、ちょっとクオリティの低い自作曲とかが投稿されるとすぐSKIPされます(経験あり)。大変つらいです。
いかがでしたか。
これが、Pawoo Musicが始まって2日間で得た印象です。
リリース初日の盛り上がりはとっても面白かったです。DECK2が頭おかしい曲が多くて、DECK3が大人な感じとか、謎にDECKごとのキャラが自然発生してたり、Pawoo Musicへの意見を言うと運営がすぐ反応してたり。
しかしまだPawoo Musicに入ってないけど興味があるユーザーがいたら「今は」ちょっと様子見したほうがいいかな、というのが正直な感想です。
いろいろ不満点は言いましたが、Pawoo Music運営もこれからの改良に意欲的みたいですし、すぐに改善されると思います。
ユーザーも自作曲とかすぐいいねしてくれるし、優しい世界って感じです。
いずれは運営/ユーザー双方の面からDECKに自作曲を投稿しやすい、そして音楽制作者同士がガヤガヤしやすい土壌が整ってくるでしょう。よって、「今は」様子見です。
追記: この記事を書いたのがリリース2日目なんですが、3日目にして割と多くの問題が改善されててマジやばいです。予想より早く、様子見する暇もなくすごいサービスになるかもしれません。
かなり楽しみにしてます。
あ、あと僕のアカウントはこれです。よろしくお願いします。